角折釘。。。。。。

 旧家のお屋敷の修復に使う【角折釘】なるモノの製作依頼を受けました。
「かくおれくぎ」と読みます。そのまんまですよね。。。。(^^;)

 今回は鉄の10ミリ角の角材から作ります。

e0065906_17431053.jpg

角材を切断して、曲げたい場所を加熱して折り曲げます。
ただ曲げただけでは、画像のように角が丸くなってしまいます。
これでは使い物になりません。

 そこで「すえこみ」を行います。

e0065906_17461797.jpg

このように角を出します。。。。


e0065906_17452138.jpg

そして先端を鍛造して尖らせれば出来上がりです。


e0065906_1748725.jpg




e0065906_17493331.jpg

 これは土蔵の外壁です。 壁面にL字型の金物が見えますよね。
このように外壁を固定するために使われています。


 さて、これをどのように使うのでしょうか?
これはお世話になっている大工の棟梁にお聞きしました。

e0065906_1751330.jpg


 もし隣家で火災が発生した時、この【角折釘】で固定された木製の角材を叩いて落とします。
一枚の壁面には数カ所この【角折釘】が使われていますから、全て叩き落とします。

 そうしますと、この木製壁面だけが取り外せるのだそうです。
(残念ながら、この画像の壁は取り外すことはできなくなってます。今ではそこまでしないそうです)

 木製の壁は燃えやすいので取り外せば、そこには土壁が現れます。
これが防火壁となって延焼を免れる事ができるのだそうです。。。。

 この先人の知恵には驚かされますよね。。。。(^^;)

e0065906_1851791.jpg

↑【角折釘】の群れ。。。。(^^;)

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e0065906_1814437.gif
by woodstove | 2009-04-28 18:06 | モノ作り | Trackback | Comments(18)
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Commented by hokkori-hime at 2009-04-28 20:05
こんばんは^^
コレ!素敵ですね~
本当に昔の方の知恵は素晴らしいです。

角折釘、ほかにもいろいろと、使えそうな感じです。
Commented by woodstove at 2009-04-28 20:25
hokkori-himeさん コメントをありがとうございます。
 >角折釘、ほかにもいろいろと、使えそうな感じです。
何かいいアイデアがありましたら、教えてくださいね。(^^;)
Commented by sandonomeshi at 2009-04-29 16:28
角折釘、美しい!
>今ではそこまでしないそうです・・・
ということは、今では装飾的に使ってらっしゃるってことでしょうか?

それにしても色んな方面のお仕事があるんですね。すごく興味深いです。
Commented by woodstove at 2009-04-29 17:45
sandonomeshiさん コメントをありがとうございます。
 隣地に接した外壁は、取り外し可能となっておりました。
この蔵の壁はは中庭に面したトコロで取り外す必要はないだろう
と言うことです。

>それにしても色んな方面のお仕事があるんですね。
おかげさまで様々なご依頼があります。
昨年は大きな蔵の修復のお仕事をいただきました。
ボクは金物を作るだけですが、今時、蔵用の雨樋受け金物が無いので
作る事になるんですよ。。。。(^^;)
Commented by tessins at 2009-04-29 18:19
なるほど、今でもこの様な釘が使われているのですね。カタルーニャにも馬鹿でかい、鍵とかありますよ。例えば教会の鍵だとか、手のひらぐらいの大きさの。
Commented by woodstove at 2009-04-29 21:32
tessinsさん コメントをありがとうございます。
 教会の扉と言ったら、巾も高さも大きなモノではないでしょうか?
その扉の鍵ですか。。。見てみたいですね。。。(^^;)
Commented by exmouthcoco at 2009-04-30 06:21
しょうすけサン、こんばんは。
美しいですね。のめりこんで見てしまうほどです。
先人の知恵には本当に恐れ入ります。

我が家にも古い鉄の釘があちこちに使われていました。
取り外して、まとめて保管してあるのですが、壁に埋め込んでフックにしたりして、少しずつ大切に使っています。

古木にいくつか打ち付けて、「衣紋掛け」にしても素敵ですね。
Commented by woodstove at 2009-04-30 06:52
cocoさん コメントをありがとうございます。
 フランスの鉄も見てみたいです。
また機会があれば、cocoさんのブログで紹介してくださいね。(^^;)
 先日、アンティークモノを調べていたら、アメリカの古い大きな釘が
結構なお値段で売られておりました。。。。
ボクの作品もアト200年ほどしたら・・・・・・うふふふふ(^^;)
 
またのコメントお待ちしております。
Commented by n_home at 2009-04-30 10:31

シャープな角折、さすが(当たり前ですね)!指で触りたくなります。
真っ赤に焼けた鉄、美しいです。
実はまだ生で見てません。
鶴の恩返しのように、作業中は入れてくれないのです。 
きっと、まだ自信が無いんだと見ていますが。笑

日本建築で釘等の金具を使うようになったのは
江戸からと聞きました。
木材と釘、見た目のデザインもしまえいますね。
Commented by woodstove at 2009-04-30 12:36
n_homeさん コメントをありがとうございます。
 毎日この作業をしていないので、コツを取り戻すまで時間がかかります。
(^^;) 
 そうですか。江戸時代からでしたか。。。。
この旧家には、石川丈山の文庫が京都から復元移築されております。
確かにこの庵には金具は無いですね。。。。(^^;)
Commented by kato_note at 2009-04-30 15:47
こういう家の小物で歴史を感じるってことってありますね。
前に住んでた家も元土間の天井(改築して部屋になっていた)には
とってつけたような配線が小さい碍子でとめられていたのですが
この家が出来た頃には「電気」が家庭にはあんまり普及していなかったのかも
とか考えましたが100年くらい前ってどんなんだったのでしょうね
Commented by woodstove at 2009-04-30 17:23
kato_noteさん こん**は。
 ボクが生まれた家も天井には電線がありました。
おっしゃるとおり碍子が2個ずつ並んでいましたね。
 今から100年前は、まだ全てには電気が普及してなかったと
思います。当然ガスも。
 スペインのカサ・ミラ(ガウディの作品)が去年でちょうど築100年に
なりますが、キッチンにはクッキングストーブが置かれていました。
薪で調理をしていたんでしょうね。。。。(^^;)
Commented by nobukoueda at 2009-05-01 10:12
手作りの釘とてもきれいですね。
でも、今ではもう、使わないだろうにちゃんと発注して昔のようにおいておくということ自体すごいですね。
本当にやるだけの価値ある立派なお屋敷ですね。
Commented by woodstove at 2009-05-01 12:46
nobukouedaさん コメントをありがとうございます。
このお宅の亡くなられtご主人ですが、国文学者でした。
前にも書きましたが、丈山を愛し京都の詩仙堂にあった、荒れた
丈山文庫を譲り受け、敷地の中に再現させております。
また望月楼と言う月を愛でるための部屋もありますよ。
Commented by cazorla at 2009-05-02 19:47
リンクの了解 そして 拙ブログのリンク
どうもありがとうございました。
鉄って 同じ金属でも 部屋の雰囲気をこわさない 不思議ですね。
アルミニウムは 美しくないのに
なぜ 鉄は美しいと感じるのでしょう。
Commented by woodstove at 2009-05-02 21:13
cazorlaさん コメントをありがとうございます。
 人類にとって金属とのお付き合いは青銅器があって、そして鉄器時代
を迎えたと思われます。 それからの鉄の時代は長かったんですね。
その歴史からでしょうか、長いお付き合いがあったからなのではないでしょうか。 アルミとかステンレスは新しいモノですよね。
 でも、アルミとかステンレスでも目を見はるデザインがありますよ。
北欧デザインの照明器具にはアルミが多く使われていたり。。。。
使い方でその価値がかわるんでしょうね。適材適所でしょうね。。。。(´▽ `;)>
Commented by cazorla at 2009-05-02 22:51
美しい と言う言葉を使ったのは ちょっと 間違いでした。
指摘にもあるように 使い方で価値が変わるんだと思います。
たぶん 昔の風景が変わってしまう それがちょっと悲しくて 鉄がきれい
と思ってしまうのかも知れません。
昔の土蔵って いいなと ふと思ったので。
Commented by woodstove at 2009-05-03 08:45
cazorlaさん コメントをありがとうございます。
 そうでしたか。。。。(^^;)
cazorlaさんが住んでらっしゃる地域は、古いモノが多く残されていて
変わらない風景があるのではないでしょうか。
 今、ボクの住んでいる町は、ガラガラと音を立てて変わりつつあります。地域のコミュニティも変わりつつあります。 これはちょっと悲しいですね。。。。


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